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追想

「というようなイメージで、聖、俺としてはやはり、苺の傘の思い出をだな生かすと、クリスマス前がタイミング的にいいと思う」「はあ、それで私は、何をすればよいのでしょうか」「まずひとつ、もうすぐ俺の誕生日だろう?さりげなく、マヤとデートらしいことをしたい、何とかセッティングしてくれ」「ご自分でお誘いになっては?とうより告白なさってないのですか?」「まあ、タイミングが悪くて」聖くんは、手をこめかみに当て、...

もっと輝ける場所へ

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冷たい雨

11月の雨は冷たい。冷たい雨が降る夜、真澄はマヤのマンションを訪れた。社長室の窓を冷たい雨が打ちつけたせいかもしれない、こんな夜はぬくもりが欲しい。夜も遅い時間だったので、合鍵で部屋に入る。リビングのソファーのラグに、小猫のように丸まって、ブランケットをぎゅむとにぎって転寝をしているマヤがいた。「マヤ、こんなところで転寝していると風邪を引くぞ」「ん、ま、真澄さん?こんな時間にどうしたの?」「恋人が、...

薄紅-反転-

御簾の中で姫と会話する。「それでどうしたの」「ええ、おもうさまも、おたあさまも大変」生き生きと話をする少女、都の歌の才も、容姿も優れた姫とも、傍仕えの女房とも、それなりの多くはない浮名も流した。深窓の姫君も、どこか、獲物かるように、ぎらつく光が嫌だった。この姫は、目をくるくるしながら、物の有様を語る。話していると、自分の心が浮き立つ、そうか、桜小路の少将は、彼女と話して、心が軽くなったのだろう。そ...

薄紅

真澄くんが方違した家は、北島家です。偶然ですが、その家には、数えで17になる裳儀をすませたばかりのマヤというお姫さまがおりました。普通は、13-14歳くらいにするのですが、両親に溺愛され、とても愛らしいもとい幼い気性ゆえにのびのびになってたのです。急に桜小路家の次男坊の優少将との婚約が整ったので急いで裳儀の儀を済ましたのです。桜小路少将は真澄君と同僚で、東宮にお仕えしており、まあ、ライバル関係にありま...
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